Step 治療のステップ

まずは相談に
お越しください
避妊せずに1年以上経過したにも関わらず妊娠しない場合は、不妊症に該当します。
また、女性は年齢を重ねるごとに妊娠しづらくなるため、妊活を始めて1年未満の方でも不安に思う場合はお気軽にご相談ください。
保険診療で治療を行う場合、治療計画の作成時にご夫婦両名のご同席が必要となります。
なお、初診時に治療計画を作成することもありますが、患者さんの身体の状態や他院での治療状況によっては、初診時に治療開始できない場合もあります。

問診・治療計画の作成
はじめに妊活のご状況や月経周期、既往歴などをお伺いし、その内容を踏まえて患者さんお一人おひとりに適した治療計画を作成します。ART Clinic ASADAでは、患者さんの身体の状態だけでなく仕事やご家庭の状況なども考慮しながら治療の方針を定め、必ず患者さんとそのパートナーから同意を得た上で治療を進めます。

治療の実施
治療方針に基づいて一般不妊治療であるタイミング法から治療をはじめ、人工授精、体外受精、顕微授精へとステップアップして治療を進めていきます。また、患者さんのご希望や治療計画によっては、タイミング法からではなく、人工授精や体外受精など他ステップから治療を開始するケースもあります。
01タイミング法
タイミング法とは、妊娠しやすいタイミングで性行為を行うことによって自然妊娠を目指す方法です。排卵当日よりも、2日前のほうが妊娠率が高いと報告されています。ご夫婦でタイミング法を行っていた方は、必ずしも医療機関でタイミング法からはじめる必要はありません。一般的には、タイミング法を1~5回行っても妊娠しない場合は次のステップへの移行を検討します。
タイミング法の実施方法
当クリニックでは、基本的に排卵誘発剤を使用して、排卵と卵胞の発育を促します。超音波検査(エコー)などを実施し、卵胞の大きさなどから女性の排卵日を予測して医師が妊娠しやすいタイミングをお伝えします。
02人工授精
人工授精とは、女性の子宮内に男性の精子を注入して妊娠を手助けする方法です。
タイミング法で妊娠しない場合や、不妊の原因が精子にあると考えられる場合に人工授精を実施します。


人工授精の実施方法
血液検査、超音波検査(エコー)などによって女性の排卵日を予測し、排卵日に合わせて男性に精液を採取していただきます。
その後、当クリニックで精液に含まれる不純物などを取り除いて濃縮し、女性の子宮内に精子を注入します。
03体外受精(c-IVF)
体外受精とは、体外に卵子を出して精子をふりかけて受精させ、胚(受精卵)を子宮内に戻すことで妊娠を促す方法です。人工授精を一定期間行っても妊娠しない場合や、卵管閉塞の場合、精子に原因があると考えられる場合などに体外受精を実施します。
なお、保険診療で体外受精を実施する場合、年齢と回数に制限があります。
年齢制限 | 治療計画作成日時点で43歳未満の女性 |
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回数制限 | 初めて治療を開始した時点で40歳未満の女性の場合は子ども1人に対して移植通算6回まで、 40歳以上43歳未満の場合は移植通算3回まで。 |
体外受精の実施方法
まずは排卵誘発剤で女性の卵巣を刺激し、より多くの卵胞を育てます。
次に長い注射針で女性の卵胞を刺して卵子を採取します。このとき、静脈麻酔を使用して痛みがないよう配慮しますのでご安心ください。また、男性には排卵に合わせて精子を採取していただきます。
その後、卵子と精子を一つのシャーレの中で受精させ、その胚(受精卵)を育てた上で女性の子宮内に移植します。
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1採卵
卵巣から卵子を採取します
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2受精
卵子と精子を受精させます
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3胚培養
受精卵を育てます
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4胚移植
子宮内に胚を戻します
04顕微授精(ICSI)
顕微授精とは、ガラス管を用いて精子を卵子に直接注入する方法です。体外受精でも受精しない場合や受精しにくい場合、精子の運動性不良の場合、運動精子が少ない場合などは、顕微授精を実施します。
なお、保険診療で顕微授精を実施する場合、年齢と回数に制限があります。
年齢制限 | 治療計画作成日時点で43歳未満の女性 |
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回数制限 | 初めて治療を開始した時点で40歳未満の女性の場合は子ども1人に対して移植通算6回まで、 40歳以上43歳未満の場合は移植通算3回まで。 |
顕微授精の実施方法
まずは排卵誘発剤で女性の卵巣を刺激し、より多くの卵胞を育てます。
次に長い注射針で女性の卵胞を刺して卵子を採取します。このとき、静脈麻酔を使用して痛みがないよう配慮しますのでご安心ください。また、男性には排卵に合わせて精子を採取していただきます。
その後、顕微鏡下で卵子に精子を直接注入して受精させ、その胚(受精卵)を育てた上で女性の子宮内に移植します。
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1採卵
卵巣から卵子を採取します
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2受精
卵子と精子を受精させます
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3胚培養
受精卵を育てます
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4胚移植
子宮内に胚を戻します


体外受精との違い
体外受精と顕微授精の工程はほぼ同じですが、体外受精はシャーレの中で卵子と精子を自然に出会わせる方法であるのに対し、顕微授精はガラス管を用いて卵子の中に運動や形態が良好な精子を直接送りこむため体外受精より受精率が高い傾向にあります。